2004-05-14 なつかし写真 「私たちの小さな律は、今年十五歳になる。 だからもうたいして小さくはないのだが、 私はどうしても、律のことを小さな弟と呼んでしまう。 弟、と、小さな、は律にくっついているのだ。 小川軒のレーズンウィッチの、 二枚のビスケットとバタークリームのように。」 江国香織『流しのしたの骨』より